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柴田 裕司; 武内 伴照; 関 美沙紀; 柴田 晃; 中村 仁一; 井手 広史
JAEA-Data/Code 2021-018, 42 Pages, 2022/03
日本原子力研究開発機構大洗研究所に設置されている材料試験炉(Japan Materials Testing Reactor: JMTR)では過去30年以上、多様な原子炉材料や照射技術及び計測装置の開発が行われてきた。その中では自己出力型の中性子検出器(Self-Powered Neutron Detectors: SPNDs)やガンマ線検出器(Self-Powered Gamma Detectors: SPGDs)の開発も行われており、複数の研究成果が報告されている。しかし、それら成果のほとんどは検出器の開発に関する創意工夫と炉内照射試験、コバルト60によるガンマ線照射試験の結果を整理又は考察したものであり、検出器出力の理論的な解析及び評価はあまり行われてこなかった。そこで、これら自己出力型放射線検出器の理論的な評価を行うための準備として1974年にH.D. WarrenとN.H. Shahが著した論文『Neutron and Gamma-Ray Effects on Self-Powered In-Core Radiation Detectors』を基に数値計算コードの作成を行った。本稿は作成した数値計算コードの内容について報告を行うものである。
中道 勝; 山村 千明*; 河村 弘; 佐川 尚司; 中澤 正治*
Fusion Technology 1996, 0, p.1591 - 1594, 1997/00
現在、核融合炉ブランケット設計において、工学データを取得するために、ブランケット構造等を模擬した、ブランケット炉内要素試験を計画している。本炉内要素試験は、核熱特性、トリチウム放出/回収特性等の評価を目的としており、これら特性評価のために、各種設計機器が照射試験体内に装荷されている。計測機器の一つである自己出力型中性子検出器(SPND)は、トロイダル増殖材または中性子増倍材領域内に装荷されるため、照射期間中高温にさらされる。このため、SPNDの高温中性子照射下における特性評価を実施している。本報告書ではSPNDとして、標準型及び高温型の2種類を用いて行った、高温下での中性子照射支援結果について報告する。
坂佐井 馨; 角田 恒巳; 山岸 秀志; 中沢 正治*; 山中 信広*; 井口 哲夫*
IEEE Transactions on Nuclear Science, 43(3), p.1549 - 1553, 1996/06
被引用回数:7 パーセンタイル:50.83(Engineering, Electrical & Electronic)核励起レーザーはその出力がレーザー光であるため、それは一種の自己出力型中性子検出器として作動する可能性がある。このため、He(1140torr)、Ne(540torr)、Ar(208torr)の混合ガスを封入したガラスセルを製作し、JRR-4炉心側壁に設置して中性子照射実験を行った。その結果、Ne原子の3p-3s遷移によると考えられる585.3mmの発光スペクトルが観測された。その他の3p-3s遷移、例えば640.2nmや703.2nmのスペクトルも観測されたがその強度は585.3nmに比べて非常に小さかった。また、585.3nmの強度は原子炉出力と良好な比例関係にあり、このシステムが光学的中性子検出に使用可能であることが示された。
河村 弘; 安藤 弘栄; 永岡 芳春; 小向 文作; 新見 素二
JAERI-M 83-133, 27 Pages, 1983/08
JMTRでは、種々の照射孔で軽水炉燃料が照射されており、その照射挙動を解析するために、燃料棒の局所線出力を、より正確に、そして、より簡便に求める努力が続けられている。本報告書では、水ループOWL-1照射孔に装荷されている3本バンドル軽水炉燃料集合体(79LF-39J)内の各燃料棒の局所綿出力評価法について検討した。この検討のために、JMTR臨界実験装置(JMTRC)を用いて、Dy箔放射化法による実験を実施した。新しい試みとして、局所線出力評価のために必要な、そして出力上昇時変動しやすい軸方向熱中性子束分布係数(Fz)について、3次元核計算結果とJMTRC実験結果を比較した。両者が、非常に良く一致したため、Fzが3次元核計算で評価できることが実証された。さらに、各燃料棒の出力分担比(F)と軸方向熱中性子束分布についても報告する。
東條 隆夫; 近藤 眞; 寺西 一夫*
日立評論, 54(5), p.1 - 5, 1972/05
炉内中性子測定に適していると考えられるRhおよびCoエミッターの2種の自己出力型検出器の特性測定を原研4号炉で行なった。その結果、Coエミッター検出器は即応答性であるが、その中性子感度が低いため、雑音電流や長寿命核種の生成によるバックグラウンド電流、とくにコレクターの放射化による逆電流の影響が無視できず、中性子測定に問題を残していることがわかった。一方、Rh検出器は応答時間が遅く、中性子束変化に直ちに追従できないが、中性子感度が高いため、検出器飽和出力電流にとくに逆電流などの補正を加えることなく、中性子束測定が可能であることが明らかになった。